【途中までネタバレなし】『ズートピア』を見ての感想とおすすめしたい理由
Release: Updated:2020/01/19
2016年4月23日、日本で「ズートピア」がついに公開されました。
今回のズートピアは強くおすすめしたい作品だったので、その感想を書いていきたいと思います。
「ズートピア」を劇場で見て、ネタバレなしの感想
アメリカでは3月4日に公開され、日本が遅れること1か月以上の公開となった今作。
アメリカで公開を迎えるまで、あまり「ズートピア」に関しては良いイメージといいますか、面白い作品になると思っていませんでした。
なぜなら、「インサイド・ヘッド」や「アーロと少年」などそのほかの作品の期待値が高すぎたということもあってといったところでしょうか。
しかし、期待値が高かった作品はイマイチ自分の中ではまりませんでした。
そんな中、海外で公開を迎え、「きっとこの作品も…」なんて気持ちでいたのが本音。
しかし、海外の方の感想をTwitterで見ることがあったのですが、大絶賛の嵐!
「こんなに大ウケなのか!どうなんだろう?」と徐々に気になるものに。
そして日本でやっと公開され、見に行きましたが、海外の方の感想は嘘ではなかった。
これほどの要素が詰まった作品は最高に素晴らしいといえるものでした。
ズートピアの感想は一言「子どもに戻ったよう」
パリ旅行の際に「ズートピア」の魅力を熱く語る海外の方がいらっしゃいました。
その会話の中で聞いたことと、劇場で見て感じた僕の想いとまさに一致したことがありました。
それは、
「ディズニー作品を見ていた子どもの頃に戻ったようだった」
ということ。
感想は一言でいうならこれに尽きるかもしれません。
過去のディズニー作品、「アラジン」や「ピーターパン」などを見た後のあの独特のドキドキとした感覚が見終わった後に感じることができたからです。
最高の相棒、また笑える脇役、シリアスなシーン、涙を流してしまうような言葉、たぶんそんな要素が過去の作品と似ていたのかもしれません。
過去の作品が好きであるとともに、近年の「プリンセスと魔法のキス」の物語が好きなのであれば、確実に見ることをお勧めしますね。
ズートピアは劇場で見てほしい作品
僕の感想としては「ズートピア」は劇場で見るべき作品だと思っています。
なぜなら、あれほど完成度の高い作品を、しっかりとした環境で見てほしい、入り込んでほしいと強く思うからです。
面白さはストーリーラインだけではなく、オマージュ要素、「夢を叶える」ということ、私たちの現実世界と通じる課題などもう上げきれないほどありますが、そこは見てからのお楽しみ。
笑って泣けるだけじゃなく、きっと少しこの現実の世界に置き換えて、考えてしまうところもあると思います。
まずは「ジュディが可愛いからズートピアを見てみようか」から入ってください。
劇場から出た時には入った時以上にジュディ、そしてニックを好きになっているはずです。
とりあえず、僕はもう一度見に行きますね…。
ここからは本編を見た人への僕が感じた魅力を書いていきたいと思います。
[su_spoiler title=”ネタバレありの感想へ” style=”fancy”]
ズートピアはファン心をくすぐるオマージュ要素が満載
また、ファンにはたまらないオマージュ要素。過去に作られたウサギ作品をリスペクトしたのか、そのオマージュに感じられるシーンがいくつもありました。
例えば、スプラッシュマウンテンでおなじみうさぎどんことブレアラビットの「南部の唄」。
ジュディが一度自分の村に帰り、着ていた服はピンクにジーパンスタイル。
ブレア・ラビットと服と一緒だったんです!
田舎ものだからうさぎどんと呼ばれるブレア・ラビットと同じ境遇。
違うのはキツネとの関係性ですかね。
そして、「ロジャーラビット」。
ロジャーラビットは厳密にはディズニーの作品ではないのですが、ロジャーラビットではイタチたちにロジャーが追われていました。
しかし、その逆のことが「ズートピア」では起こります。
そう、あのビッグドーナッツ事件の時です!
ウサギ作品以外にも、そのイタチが売っていた海賊版のDVDには、「アナと雪の女王」、「シュガー・ラッシュ」のパロディもあったり、町の看板が実際にあるブランドのパロディであったりとどこを見ても面白かったですね。
すべての夢が叶う、なりたいものになれる場所「ズートピア」
さて、今作のメッセージは「夢をかなえた後に何があるのか」という点が1つのポイントです。
夢をかなえる物語は多くありますが、これほど現実的な問題が今まであったのでしょうか?
確かに「プリンセスと魔法のキス」でもさまざまな現実的な壁が立ちはだかりましたが、これほどではなかったでしょう。
そんな「プリンセスと魔法のキス」を大きく進化させたものが「ズートピア」だなと感じました。
「プリンセスの魔法のキス」でも夢に向かって大きく努力し、レストランを持つ夢をかなえました。
今回の「ズートピア」はほんの数分ではありますが、大きな努力をし、夢を1度叶えたところから始まります。
この点では同作品は類似していますが、大きく異なったのはその後の現実をしっかりと描いているかというところです。
夢をかなえたウサギ”ジュディ”ですが、警官になっても自分のやりたかったことはできず、しかもできたとしてもかなり厳しい条件を突き付けられました。
「どんなに苦痛を耐えて、頑張って夢を叶えても、それが絶対的に夢見ていたものになるとは限らない。」
現実的なメッセージですが、だからこそジュディのあきらめない姿に感動を覚えたのです。
現実に起こる差別がズートピアでも行われていた
今もなお現実問題に残る人種差別問題。このテーマがこの作品に随所に感じられました。
ズートピアの世界は大きく分けると肉食と草食、そしてその下に各種族があります。
人間の世界では白色人種と有色人種、その下に国籍があります。
ニックは「キツネだから信用できない」という偏見を背負い生きてきました。
きっと、「OO人だからOO」そんな思いをしながら生きている人がいるんだろうなー…。
虐げられる存在と虐げる存在、表面上にはないと言われていても、心の奥深くには残っているのだと感じました。
そんなあちらの世界とこちらの世界が重なる部分が深みとなって、この作品を盛り上げていました。
これを書いているだけでもう一度見たくなってきました。1回目は字幕で見たので、2回目は吹き替えで楽しみたいと思います。
ぜひ皆さんももう一度見に行かれてみては?
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